マルトリートメントという言葉をご存じでしょうか?
最近よく耳にすることが多くなった言葉ですが具体的にどんなことを指す言葉なのでしょうか

マルトリートメントとはなにか

マルトリートメントとは子どもへの「不適切な教育」のことです。
親がなにげなくしている行動や言葉で子どもたちを傷つけているのです。
言葉での脅しや威嚇、バカなど罵倒する言葉、子どもの事を無視したり、放置しておくなど直接的なものから子どもの目の前でする夫婦げんかもマルトリートメントにあたります。

児童虐待という言葉の方がニュースなどではよく聞くと思いますが、マルトリートメントは子どもへの不適切な教育、関わり方なので児童虐待よりもかなり広い意味の言葉です。
子どもの健康な成長や発達を邪魔する適切ではない行動はすべてマルトリートメントになります。

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マルトリートメントの具体的な事例

子どもにスマホを渡す

今はスマホで動画など見られてとても便利になりました。
外食に出かけて順番待ちのとき、子どもはお腹が減っているのでぐずってしまうことがよくあります。
そんなときにスマホで動画を見せれば少しの間ならごまかす事ができてとても助かることがあります。
そんなスマホも使い方によってはマルトリートメントになります。

例えば自分がやりたいことや見たい映画があるとき子どもにスマホを渡して、一人で遊ばせておくこともあると思います。
やり過ぎると親とのコミュニケーションが減少するだけでなく、右脳と左脳の間に脳梁(のうりょう)という感情をコントロールする部分があるのですが、その脳梁が縮小し集団行動ができなくなってしまいます。

感情にまかせた言葉

子どもたちが言うことを聞かなかったり、急いで急いでいるときにぐずったりしたときついカッとなって「何でいうこと聞かないの!バカ!」などそのときの感情にまかせて罵倒したり暴言を言ってしまったなんてことは誰にでもあるでしょう。

しかし、その罵倒や暴言がマルトリートメントになるのです。
暴言や罵倒されることによって子どもの「聴覚野」という脳の一部が肥大し会話力が低下してしまうのです。

兄弟や友達と比べる

お兄ちゃんやお姉ちゃんはできるのになんでできないの?
お友達の○○くん○○ちゃんはもっとすごかった
など子どもに対して言ったりしていませんか?大人が何気ない気持ちで言ったことも子どもにしたらすごくプライドを傷つけられていることもあります。

兄弟や友達と比べることは子どもの心を傷つけ脳にダメージを与えます。
脳にある喜びや快楽を感じる「線条体」という部分が働かなくなり、大人になってからアルコールや薬物依存に陥る可能性が高まります。

子どもが小さい時ほど、同じクラスで1年の成長の差が大きいものです。
保育所や幼稚園でも4月に生まれた子どもと3月に生まれた子どもが同じクラスになるのです。
4月に生まれた子どもは走ったり踊ったり出来ていても3月に生まれた子どもは立っているのがやっとということもあるのです。

誰かと比べても自分の子どもが出来るようになることはありません。
本人の成長に合わせて向き合ってあげることが大切です。

強引なスキンシップ

日頃子どもたちと一緒に遊べてない親がいるとします。親は日頃遊べてない分子どもが嫌がっているのに必要以上に強引なスキンシップをしてしまうことがあるでしょう。
この子どもが嫌がっている行動を続ける事は「視覚野」が変形し、記憶力や認識能力が低下することがあります。
お風呂から上がって裸で子どもの前をウロウロするのもだめです。

親にとって子どもはいつまでも子どもだと思ってしまいますが、そんな事を思っているのは親だけです。
子どもは日々成長しています。少しずつ大人になっているのです。
子どもに対してデリカシーのない行動をとるのは子どもの心を傷つけてしまっているかもしれないということを考えてみてください。

夫婦げんか

夫婦で話をしているとき、ささいなことで大げんかに発展したなんてことはよくあります。
この夫婦げんかを子どもが見ると普通に考えて見たくないと思いますよね?
その見たくないという感情が脳に伝達され「舌状回」という部分が縮小し、言葉の語彙力、理解力などの知能が低下してしまします。

世界を探しても絶対ケンカをしない夫婦なんていないと思いますし、イメージ通りの完璧な親などいません。
でも夫婦げんかで子どもも傷ついているということも気持ちのどこかにとめておいて欲しいのです。

子どもに干渉し過ぎる

親があまりにも管理し過ぎると、子どもたちは「自分でできるのになんで?」「信用されてないのかな?」と感じ脳の危険や恐怖心を感じる「扁桃体」と呼ばれる部分が変形してしまいます。
扁桃体が変形して成長してしまうと、自分に自信がなくビクビクした人間になってしまいまいます。

子どもに危ないことや、ケガをさせたくないという気持ちから先に行動を制限してしまう気持ちもわかります。
しかし子どもたちもやってみて危ないことやケガをしてもうやらないとわかることだってあります。
ある程度子どもたちに自分で考えさせ、信頼して任せてみることも大切です。その際はしっかり見守ってあげましょう。

過干渉とは真逆の育児放棄(ネグレクト)もマルトリートメントになります。
・オムツをかえない
・お風呂に入れてあげない
・ご飯を与えない
・病気になっても病院につれていない
・髪や爪が伸びても切らない
など自分の子どもではない子どもがネグレクトされていても児童相談所に連絡するなどして助けてあげてください。

日常で気をつけるポイント

無意識に子どもに対してしてしまっているのがマルトリートメントです。
落ち着いてみるとなんでそんなことをしたんだろうなんてことにならないために、日常で気をつけるポイントをみていきましょう。

子どもを叱る時は短時間でわかりやすく

子どもを叱るとき長時間罵倒するのは親がストレスを発散しているだけの最悪な行動です。
子どもにわかりやすく「どうしていけないことなのか」「次はどうしたらいいのか」わかりやすく1分以内に叱る
このことに気をつけて叱る時はきちんと叱ってあげましょう。
子どものことを思って叱ってあげることができるのは親だけです。

子どもの前で夫婦げんかしない

誰もケンカしようと思ってケンカなどしません。疲れるし夫婦関係は悪くなるし、おまけに子どもの成長にも悪影響を与えることになるなんて本当にいいことなんてありません。
そんなことはわかっていても夫婦げんかになります。時には言わなければならないこともありますが、子どもの前ではやめましょう。
もし夫婦げんかを子どもの前でしてしまったら、フォローをしましょう。

「怖がらせてごめんね」「もう仲直りしたから大丈夫だよ」など子どもたちを安心させてあげましょう。

肥大縮小してしまった脳はもとに戻るのか

成長過程にある子どもたちの脳は柔らかく回復力をもっているので、肥大縮小してしまった脳がもとに戻らないということはありません。
回復させるには子どもの行動に対して「よく出来たね」「上手になったね」と褒めたり、お手伝いをしてくれたら「ありがとう助かったよ」と感謝の気持ちを伝えることです。

子どもは自分が役にたっている、褒められて嬉しいと自己肯定につながり脳に良い影響を与えるのです。


まとめ

たくさん例をあげて来ましたがどれも日常で起こりうる話ばかりでしたね。
子どもたちは大人にとっては些細なことでも、経験がない分とても大きなダメージを受けてしまいます。
日頃の感謝の気持ちを伝えることや毎日の接し方が本当に子どもたちが健やかに成長するために大切なことなんだと改めてわかりました。
親が変われば子どもが変わるのです。
またそのうち治そうではなく今から治しましょう。
子どもはすぐに大きくなって独り立ちしてしまいます。

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